代表的な神経内科の病気のひとつ-脳卒中--てんかん-
神経内科 O です。今回、久々の更新です。
2013年4月27日の読売新聞の記事を紹介しています。
今日は、脳卒中とてんかんについてです。
脳卒中
日本人の5人に1人は一生のうちに1度は脳卒中を発症しますが、脳卒中の4分の3以上は内科的治療が必要な脳梗塞です。
脳梗塞や脳梗塞の前兆 (一過性脳虚血発作) が疑われる発作が起こったら、直ちに神経内科や救急を受診してください。
最近では、発症後、ある一定時間内であれば使用できる薬剤も開発されており、脳梗塞を疑った場合、早期受診が重要です。
当院では、急性期の脳梗塞が疑われる場合には、近くの総合病院を受診していただくことが多いのですが、その後のリハビリや脳卒中の再発予防診療を行なっていますので、お気軽にご相談ください。
てんかん
てんかんはもっとも頻度の多い神経の病気で、日本には子どもから高齢者まで約100万人の患者さんがいます。
てんかんの症状は、全身がけいれんして意識障害を引き起こす 「けいれん発作」 だけでなくさまざまで、患者さんの不安やストレスも大きく、神経内科ではここのケアも十分に行ないます。
最近では、65歳以上で発症する 「高齢者てんかん」 が急増しており、患者さんの数は20万人以上と言われています。
原因は、脳卒中や認知症、脳腫瘍などが多く、脳波で異常を捕らえることが少ないため、診断が難しいものもあります。
また最近では、いくつかの発作に対して効果を発揮する有効な薬剤も開発されており、患者さんの発作や症状に合わせて適切な治療治療薬を選べば、70-80%は症状がなくなり、生活の質を損なうことなく、普通の生活を送ることが可能です。
今日は、脳卒中とてんかんについて紹介しましたが少しでもお分かりいただけましたでしょうか。
みなさん、熱中症には十分注意してこの暑い夏をお過ごしください。
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