新年明けましておめでとうございます
昨年は新型コロナウイルス感染拡大によって通常の生活が大きく変化した一年でした。まだまだ終息のめどが立たず、今後も感染対策に追われる日々となりそうです。入院されている患者様、また施設に入所されている利用者様、そしてご家族の皆様には、面会制限等でご迷惑をおかけしますが、引き続きご協力のほどお願い申し上げる次第です。
さて、当法人では昨年4月に小規模多機能居宅型介護事業所“かわせみ苑”が開所し、稼働を始めました。介護事業所が増え、病院で治療を終えた方のケアについても継続して診させていただくことが可能となり、体調変化時においても早めに対応することができるようになりました。法人内で電子カルテを共有していますので、病院でも介護施設でも利用者の方の状態把握がスムーズに行えるようになり、私共が目標としています医療から介護までのシームレスなサービス提供をおこなわせていただければと考えております。また、外国人技能実習生の受け入れを開始し、1年が経過しました。ベトナムから来日してくれた2名の実習生も仕事に慣れ、今では当院の介護職として立派に仕事をこなしてもらっています。今年もベトナムから3名の実習生が来日予定となっていますので、外国人受け入れ事業もより活性化させることができればと思います。
今年の当院の主な事業として、昨年コロナウイルス感染拡大で中止となりました医療機能評価機構の更新受審を予定しています。一度受審準備を行って期間が空いてしまいましたが、さらなる医療の質の向上を目指して、再度マニュアル等見直しを行い、今後の事業展開に向けて準備を行いたいと考えております。非常に多くの病院機能を再点検する必要がありますが、法人の理念であります地域に愛され、信頼される病院をめざして、職員一丸となり、取り組んでいく予定です。2つ目に現在入院で行っていますボトックス治療を外来でも行えるように、ボトックス治療外来を始めることとなりました。ボトックス治療は脳卒中等で手足が突っ張って動きが制限されている部位に注射をすることによって、筋肉の緊張をゆるめ、動きをよくする治療になります。患者様のADL向上につながるだけでなく、手足の動きをよくすることによって着替えやおむつ交換などがしやすくなることを目的としています。治療による効果は個人差がありますが、脳卒中後のリハビリ成果の向上や在宅介護での負担を減らすことを目標としていますので、治療に興味のある方は外来へお問い合わせいただければ幸いです。慢性期医療に必要な医療事業を今後も展開していく予定していきます。
今年は丑年です。急がず着実に物事を進めるべき大切な年とされています。コロナ感染がこれ以上拡大せず、皆様が健康にすごされること、そしてこの不安定な情勢が安定し、安心した日常がおくれるようになることを祈念しまして新年の挨拶とさせていただきます。今年も何卒よろしくお願いいたします。
ケアポート緑ヶ丘(左) かわせみ苑(右)
2021年1月1日
理事長 鴻江勇和
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