2013年を振り返って
こんにちは。神経内科 O です。
2013年も、もう少しで終わりですね。この1年は、みなさんにとってはどのような1年だったでしょうか?
私は、ここ鴻江病院で神経内科診療を始めて4年目を迎えたのが、2013年4月。大学病院で大学院生として研究をする一方、診療を続けて参りました。
今年度は、病名で言うと、脳梗塞やパーキンソン病、パーキンソン病と似た症状を来すパーキンソン症候群、脊髄小脳変性症、多系統萎縮症、重症筋無力症の患者さんを外来や入院で診療いたしました。また、原因不明のしびれや筋力低下、認知症、震えなどの患者さんを多く診療した気がいたします。神経内科領域の疾患は、非常に数が多く、ともすれば 「気のせい」 とか 「ストレス」 とかいう言葉で片づけられることもあるようです。
患者さん全員に対して、明解な診断のもと適切な治療を提供できるわけではありませんが、できるだけ、病気の本質に近づくことで、可能な治療を提供することができればいいと思いながら診療しています。ただ、もっとも大事なこととして、病気でなく、患者さんを診ることを大切にしながら来年もがんばって行きたいと思います。
さて、外来診療では、予約診療にもかかわらず、待ち時間が長いことがあるかもしれませんが、患者さんの状態の変化に応じて、その時に考え得るもっとも最良の医療を提供するために時間をかけて診療することもありますので、何卒、ご了承のほど、併せてお願い申し上げます。
それではみなさん、よいお年をお迎えください。
神経内科をご存知ですか?
神経内科 O です。
2013年4月27日の読売新聞に「神経内科をご存知ですか?」という題名の広告が掲載されました。
今日は、その内容を少しご紹介しようと思います。
こんな症状があったら神経内科へ
頭の痛み、からだの痛み、ものわすれ、しびれ、めまい、ふるえ、力が入らない、歩きにくい、ふらつく、つっぱり、むせる、しゃべりにくい、けいれん、勝手に手足が動く、ものが二重に見える、意識がない
などです。これらの症状がある場合には、できるだけ早く全身を診る私たち神経内科を受診していただき、病気の原因を知り、治療を受けることが健康を取り戻す近道です。必要に応じて、他の診療科とも相談し、患者さんの生活の質の改善を目指します。
代表的な神経内科の病気
頭痛、認知症、脳卒中、てんかん、パーキンソン病
などがこの紙面では挙げられております。
次回からは、それぞれの病気について簡単ではありますが、紹介していこうかと思います。
この世の中にはさまざまな病気がありますが、今まで、病気の診断がつかない、治療をしてもよくならないなど、原因を正確に突き止めることができずに困っていらっしゃる方は、隠れた原因を究明するのが得意な神経内科に一度、ご相談ください。
神経内科ブログを始めます。
はじめまして。これから不定期ではありますが、病気のことや最近の医療のこと、日々の診療で思ったこと、治療の考えかたなどを書いていこうと考えております。
私は、鴻江病院で神経内科診療を担当している O です。毎週水曜日の午後、予約診療を行なっています。
ただ、予約診療とはいっても、予約がないと診察しないわけではなく、おおよその時間を指定することで、少しでも待ち時間を減らすことができればと考えています。
以前、予約制ではなかったとき、14時半に5人の患者さんがいらっしゃると、5人目の方を、1時間以上お待たせすることもありました。しかし、予約制の場合、例えば、5人目の方の予約を15時半にとっておくことで、その時間に病院に来れば良くなるので、少しでもお待ちいただく時間が減るのではないかと考えています。
まぁ、それでも、処置や判断が難しい患者さんがいらっしゃるとお待ちいただくこともあるのですが…。申し訳ありません。
予約診療に関しては、賛否あることだとは思いますが、しばらく、このような形で診療を進めていこうと思っております。
皆様、よろしくお願い申し上げます。