年頭のご挨拶
地域ケアの拠点として
平成27年 元旦 理事長 鴻江和洋
皆様、あけましておめでとうございます。
衆議院選挙も自民党の圧倒的勝利で幕を下ろし、荒尾市長選挙が始まる前にこの文章を
書いています。
今、日本は少子高齢化の真っ只中に突入するに当たり、すべての分野において大きな
転換期にさしかかっています。特に、医療・介護の分野においても、その大きな波が
この数年の間に押し寄せてくる気配があります。政府の医療・介護総合促進法案によって
以下の点が強調されており、私どもの組織もそれに従った変化を遂げなければなりません。
その大きな柱は①地域医療ビジョンによる、病院病床の機能的な配置。②在宅医療の推進。
③介護との連携強化等です。
当法人の果たすべき役割は病院の理念に述べてありますように、質の高い慢性期医療と
ケアの提供であります。その理念に従い今後も粛々とその使命を果たしていきたいと
思っております。
当院のこれからの課題としては
①スムーズな世代交代。②老朽化した施設の建て替えであります。
①に関してはここ数年のうちに徐々に行う予定です。②に関しては建設費が高騰している
東京オリンピックが終わるまで資金を貯めて、じっくりと建て替える予定です。
これから始まる、地域医療構想会議にも積極的に参加して、発言しその行方にも関わってくる
問題だと捉えています。
今年の干支は羊です。羊のように穏やかで皆様の安泰を祈念して筆を置きます。
今年もよろしくお願いいたします。
病棟クリスマス会
2014年も、もう少しで終わりですね。皆様、どうお過ごしですか?2階病棟では、12月16日に
クリスマス会を行いました。その様子を報告します。
食堂もクリスマスらしくバッチリ飾り付けを行い、患者様のお出迎え。患者様は、三角帽子を
かぶっての参加です。やっぱりなんだか楽しそう^^
今回は、荒田Nsの司会で会は進行します。
始めに、森川課長から開会の言葉です。二人ともサンタの衣装、似合っていますね。いよいよ、
クリスマス会の始まりです。
次は、クリスマスに係る紙芝居です。クリスマス・イヴの夜、サンタさんからプレゼントを貰う
ために靴下を下げますが、それにまつわるお話です。なるほど~そんな由来があったとは!?
そして松川CWのギターに合わせて、「赤い鼻のトナカイ」「世界に一つだけの花」
「上を向いて歩こう」の合唱♪「上を向いて歩こう」は、本当に世代を超えて愛される
曲ですね。みなさん一生懸命歌われていました。
最後は、病院から心ばかりですが、患者様全員にクリスマスプレゼントとおやつです。
短い時間でしたが、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
次は、来年2月に豆まき会を予定しております。ご参加をお待ちしています。
それでは皆様、良いお年をお迎えくださいませm(_ _)m
2病棟遊びリ委員
健康教室を開催しました!
11月29日(土)に健康教室を開催しました。
3回目で今年度最後のプログラムになります。
今回は「糖尿病」をテーマに20数名の参加をいただきました。
副院長の野口先生より糖尿病とはどのような病気かの説明から
治療法まで分かりやすくユーモアを交えて説明がありました。
先生力作の動くスライドはとてもわかりやすく好評でした。
次にリハビリテーション科 技師長の片山先生より効果的な
運動療法について指導がありました。
皆さんといっしょに運動・・
質疑応答では、皆さん身近な病気でもあることから様々な質問が
でました。食事が入らなかったときの薬の飲み方、間食、運動方法など
これで今年度の教室は終了しました。参加された皆様にアンケートを取り
次年度の内容を検討していきます。興味のある方はぜひ次回の参加を
お待ちしています。
第2回 熊本リレーマラソン
11月3日(月)熊本県民総合運動公園で開催された、第2回熊本リレーマラソンに参加してきました。1周2.3kmのコースを20周(合計で42km)、チームでタスキを繋ぎます。今回は病棟・デイケア・栄養科・ケアポートより14名、2チームでの参加です。チーム名はKFR。鴻江ファンキーランナーズの略です。親子で参加された方もいらっしゃいました。その時の様子を報告します。
スタート前にみんなで記念撮影。みなさんこの日のために一生懸命練習してきました。
でもちょっと緊張しているようです(・‐・;)
いよいよスタート。各チームのスターターはこの2名。2名とも速そうです。
みなさん、自分のチームの応援や出番を待っている様子です。
そしていよいよゴールの瞬間。みんなで頑張って最後までタスキを繋ぎました。きつかった(;∀;)
・楽しかった(*^^*)・・・みんないろんな思いでゴールしたと思います。結果は、写真の完走証の通り。2チームとも完走。もっと、皆さんの走っている姿をお伝えしたかったのですが、それはまた来年のお楽しみという事で・・
そして最後はやっぱり一番の楽しみの打ち上げ。走って、汗をかいたあとの料理とビールはまたまた格別でした。
今回、リレーマラソンに参加して、仕事中には見ることのできない同僚の姿や、普段はあまり話すことのない他部署の方々とコミュニケーションをとることができ、とても有意義な一日となりました。
参加されたメンバーの皆様、大変お疲れ様でした。また、来年も参加する予定です。興味のある方は是非一緒に走りましょう。
2階病棟 看護師 M
第2回 2階病棟親睦会
11月14日(金)に、今年度2回目の病棟親睦会を開催しました。ゆっくりと食事とお酒を楽しめるように、
東屋形にある遊食家で行いました。今回の参加者は23名。写真を交えてそのときの様子を報告したいと思います。
今回も森川課長の挨拶・乾杯で会はスタートです。巻き寿司、お刺身、サラダ、えびマヨ、出汁巻き卵、串揚げ
ピザ・・・などなど、いろんな種類の食事が出てくる出てくる・・・お腹いっぱいになりましたね(*^^*)
そして、今回はサプライズで森川課長よりプレゼントを頂きました。限定3名という事で、急遽開催・じゃんけん大会!!
課長との勝ち残りじゃんけん。一度は全員負けてしまい、仕切りなおし。勝った強運の持ち主3名には、課長から
プレゼントが贈呈されました。記念にパシャリ撮影。
2時間の飲み放題の時間の終了と共に今回の親睦会は幕を閉じました。お酒の力も加わって、普段はなかなか
はなせない話もできたのではないでしょうか。コミュニケーションをしっかりとってチームワークを深めていき
1日1日をみんなで頑張っていきましょう。
【病棟運動会】
2階病棟で毎年恒例の運動会を10月29日に行いました。例年通り、いや、例年以上に
盛り上がりましたよ!
森川課長の開会の言葉に始まり(始まる前から紅白の鉢巻をすると表情がキリッと変わり
早くも紅が勝つよ~、いいや白よ、と旗を持って舌戦が繰り広げられていましたが・・)
まず、紅白に分かれて玉入れ
次に魚釣りゲーム
そしてフォークダンスの音楽に合わせて体を動かし
どの競技も白熱し、僅差で紅組の優勝となりました。普段見ることがない患者様の熱い
戦いぶりに、圧倒されました。
ご家族様の参加も多数あり、患者様・スタッフ共楽しい時間を過ごす事ができました。
次回は、12月にクリスマス会を予定しております。
あすなろ72号(広報誌)を発行いたしました
PDFファイルになります。「あすなろ-72」をクリックしてください。
クリック → あすなろ-72 ← クリック
~目次~
1.インフルエンザ対策~自分の身体は自分で守ろう~
2.鴻江病院 敬老会
3.デイケアセンターさくら 敬老会
4.H25年度 鴻江病院 病院報告、地域包括ケア病棟のご案内
5.さくら通信
6.ケアポート緑ヶ丘通信
7.介護者教室開催報告など
院内各部署にもおいてありますので、ご自由にお手に取ってご覧ください。
地域包括ケア病棟時代の幕開け
9月28日熊本済生会病院にてLTAC研究会が開催された。
LTACという文字は何の略だろうと思っていたらどうやら(LongTerm Acute Care)長期急性期病院の略のことらしい。
これもまたアメリカで発生した言葉らしい。諸外国は日本に比べ在院日数が非常に短いのでこういうカテゴリーの病院が沢山できたらしい。ひらたく言うと複数の合併症を持ち、長期入院が必要な複雑な病態を抱える重症度の高い患者に対して、専門性の高い急性期医療を提供する施設のこと。平均在院日数が25日以上で2011年現在アメリカでは436施設が認可されている。
なぜこの施設が日本でも検討されるようになったのかは、すでに諸所で紹介されている2025年問題である。日本の高齢化は急速に進んでおり、これを乗り切るためには現存する施設を機能的に、フルに活用しなければならないといわれている。そのためには7対1看護の急性期病床を減らし、LTACに相当する地域包括ケア病棟を増やさなければならない。というのが研修会の創設理由のようだ。
研修会で一番印象に残ったのは産業医科大学の松田教授の講演だった。
彼は全国の病院のデータをかなり詳細に把握しており、それをコンピューターに落とし込んでおり、上記の現存する施設を機能的にフルに活用することと、さらには今後必要な病床機能は何かということを、全国一律ではなく、地域が主体となり考え、計画立案するための支援ツールを各自治体に提供していた。熊本県の担当者である岩谷氏も、彼の支援ツールを利用して各医療圏の現状を把握して、今後の地域医療ビジョンを構築していく予定であると述べていた。厚労省の担当者はこの地域医療ビジョンが実際に実動するのは平成30年であろうと予測していた。
その後、名古屋の大病院(600床)の取り組みの報告があり、今回の診療報酬改定を踏まえ自院の弱点であった、断らない救急医療を実践した。そして地域医療連携室と・相談室を充実させ、後方病院を訪問し地域連携推進に関するアクションを起こした。
地方都市の例として、岡山の脳神経外科に特化した中規模病院(162床)の報告でもやはり地域の連携会議を頻繁にするようになり、顔の見える関係、さらには腹の見える関係を築くための努力をしているとのこと。
最期に福井県の小病院(30床)の取り組みが報告された。いままで15対1の看護配置で療養病床を運営し、在宅医療に力を入れてきて職員が120名程になった。今回地域包括ケア病棟を取得するために特別な理事長直括の部署を設けて対策を練り、全職員にその内容を徹底して教育をし、準備をしたとのこと。この症例は非常に参考になった。
午後からはシンポジウムがあったが、それぞれの報告を聞いて非常に印象に残った点は以下である。それぞれの病院が真摯に今回の診療報酬改定の意図するところを理解し今後の方向性を模索している点。自院あるいは周囲の医療資源のデータを正確に把握し、それをもとに今後の方向性を職員全体で検討している。今後は自院の立ち位置をはっきりとさせ地域に発信し、他の医療機関と連携して地域のための医療を行うことが求められているということを再確認した。
ユマニチュードに思う
認知症介護にユマニチュードの技を用いれば、魔法のように患者さんケアが楽になり、患者さんも幸せになるという。
そんな介護方法がフランス人によって紹介された。国立長寿医療センターの女性の医師がそれを普及しようと頑張
っているようだ。
非常に興味をひかれたので早速本を購入し、テレビでも拝見させていただいた。その結果確かに認知症介護に必要
な基本的技術を、きちんと言葉で表現されており、頭の整理にはなったといえそうだ。
しかし、よく考えてみると、日本の介護現場においてはすでにほとんど実践されていることばかりではないだろうか。
紹介された方が医療現場におられる看護師の方だったので、ああなるほどと理解できた。私が思うには病院における
認知症ケア、特に急性期病院における認知症ケアは介護施設におけるそれよりもかなり遅れているような気がする。
また介護現場からもその技術を言語化し、医療現場への発信も足りなかったと思われる。要は医療現場と介護現場が
お互いにもう少し理解を深め連携を密にしていかなければならない。特に今後地域包括ケアを推進するためには非常に
重要なことではないのだろうか。
介護教室を開催しました
平成26年9月6日(土)に介護教室を開催しました。
今回は・・・
「もしもの時にあなたにできること~心肺蘇生とAED~」
をテーマとして、当院診療部長 安永先生に講演とAEDの実演を
行っていただきました。救急救命の手順やAEDの操作方法など、
もしもの時に慌てず対応できるように、皆様真剣に聞かれていました。
講演後には、当院の井口看護部長よる自宅での具体的な救急対応や
事前アンケートでの“在宅で不安なこと”についてのご返答を安永先生
にしていただき、予定時間を過ぎる程の活気のある介護教室となりました。
ご参加頂きました皆様、本当に有難うございました。